2014年11月28日金曜日

FileMaker Serverで、管理サーバーだけが落ちる問題が(備忘録的)

ちょっと前のことですが、FileMakerServer13(Windows Server2008 R2)で、ホストされているデータベースは正常に作動しているが、AdminConsoleが起動できない問題が発生。

その時のことを覚えいている間に今後のために備忘録として書いておきます。

初めての経験だったので、かなり焦りましたが、
データベースへのアクセスはいつも通り出ていることがすぐに分かったので、一安心。

しかし、それもつかの間、「まさか、サーバ再起動か……」

日中はサーバへの接続は常にあるので、「あまり、臨時で再起動させたくない……」

FileMaker社が公開しているFileMaker Serverヘルプを見ると、
データベースサーバと、管理サーバが分離しているらしいことが分かりました。

コマンドで、管理サーバだけが再起動させられることが判明し、
さっそくコマンドプロンプトを起動しコマンドを入力


コマンドはヘルプに書いてある通りに入力するだけ。

fmsadmin RESTART ADMINSERVER

これを入力すると、「本当に再起動するの?」というメッセージが
表示されるので「y」を入力。

これで、完了です。

こういったトラブルは突然起こるので、ちょっとビビります。

また、FileMakerは普段はコマンドで何かする必要がないので、
普段から少し慣れておかないといけないなとちょっと感じました。

2014年11月27日木曜日

FileMakerとiPad、iPhoneの進化

こんばんは!

今日はFileMakerとiPad、iPhoneの進化についてちょっと考えてみたいと思います。

初めは……

初めにFileMakerのiOS用のアプリであるFileMaker GOが登場した時は、
iPad2、FileMaker11、iOS6が最新の組み合わせだったと思います。

当然、私もその時のスペックなどに応じた、できるだけ開発工数の少ないソリューションを作成しました。

誤算だったのは、恐ろしく早い開発スピードで、ハードやOSが変わることでした。

iPhoneやiPadをお使いの方は分かると思いますが、
2世代前のハードは、「かなり厳しい」と言わざるを得ません。

PC向けのソリューションよりかなり作った後のメンテナンスが重要で、iPadは買い換えられないのに、
OSだけが新しくなっていき、さらに経年劣化もあり、iPadが重くなっていく…

という中で、ストレスのないソリューションを作ることが求められるようになりました。

同期モデル

同期モデルは、ホストされているデータベースのデータの一部をiPad、iPhone上においてあるデータベースにダウンロードし、入力してホストされているデータベースに同期させるという仕組みです。

FileMaker Proだけの運用では必要のなかった同期モデルが、FileMaker GOでは必須になりつつあります。

特に、基幹業務のソリューションでは必須といってもいいかもしれません。

FileMaker GOが登場した当初は、電波の届かないところ(悪いところ)での作業ができることを目的としていましたが、iOSが7になったあたりから、古いiPadでもストレスなく入力作業などができるように同期モデルを導入することが多くなりました。

企業ではハードウェアはできるだけ長く使いたいと考えるでしょう。

PCは、5年は使いたいと思います。
5年前のPCでもWordを使ったり、FileMakerを使ったりするくらいの事務用とであれば、
5年前のハードでも使えます。

しかし、5年前のタブレットって、どうなんでしょうか。

タブレットの話ではありませんが、
私は5年前にiPhone3GSを購入しました。

5年たった今では、もう遅くてたまりません。

同じアプリを起動するにも、古いものは明らかに起動が遅いのです。

PC向けソリューションでは気にならなかったことも、気にしないといけなくなる時代が
やってきたわけです。

2014年11月24日月曜日

FileMaker(ファイルメーカー)でレストランなどの注文システムを作ってみる の補足

FileMaker(ファイルメーカー)でレストランなどの注文システムを作ってみるのレイアウト上の補足です。

デフォルトの設定のまま、ポータルやフィールドをレイアウトに配置すると「FileMakerっぽく」なってしまします。

FileMaker11以前はその「FileMakerっぽく」なってしまうのを消すのが難しかったのですが、FileMaker12になってかなりそのあたりが楽になったので、ポイントをご紹介。

ポータルについて

ポータルをダブルクリックをするか、最初に配置するときに表示される設定画面にて、

「アクティブな行状態を使用」のチェックを外します。

選択されているポータル行の色を変えるわけですが、この機能はこういった物には不要でしょう。

フィールドについて

まず、フィールドは必要ないので基本的に配置しません。
代わりに、マージフィールドを配置します。

ただし、注文履歴のポータルだけは、隠しフィールドを設置しておきます。
これがないと、ポータルに新規レコードを作成できないので。

ただし、お客様に見せる必要がないので、マージフィールドを上に乗せて、見えないように(直接入力でいないように)しています。

レイアウトモードではこんな感じです。

2014年11月21日金曜日

マニュアルとの戦い

理想と現実


社内で、何か新しいシステムを導入したり、自分で開発したりする場合必ずと言っていいほど、マニュアルを作成しなければなりません。

マニュアルが必要ないように、ユーザビリティの高いシステムを作れば問題ないのではないかと、
私も思いますが、なかなかできない現状もあります。

「マニュアルがないとわからない」
と言われてしまうので、できるだけ必要のないようにシステムを開発したとしても、
システムを開く前にそういわれてしまうので、作らざるを得ないということもあります。

でも、マニュアルは見ない

マニュアルを作ったからと言って、見てくれるとは限りません。

むしろ、見てくれないといったほうが正しいでしょう。

システムに対するサポートのうち、7~8割は、どこかに書いてあることに対する質問です。

「マニュアルに書いてありますけど......」なんて言いたくなりますけど、

「聞いた方が早い」んです。

でも、マニュアルはやはり作らなくてはいけないんです。

仕様書との兼用

そこで、せっかく作ったのにという自分の中での気持ちを抑えるために、
私は、仕様書と兼用させています。

マニュアルの一部に仕様を書き込んでおいています。

今まで、仕様書とマニュアルを別々に作っていましたが、これに結構時間がかかります。
特にFileMakerの場合は、システム構築にかかる時間より、マニュアル+仕様書作成にかかる時間の方が長い気すらする時さえあります。

兼用させることによって、少しでも省力化しようと考えています。

しかし、私が求めるのはやはり、マニュアルのいらない、システム開発です......

2014年11月20日木曜日

FileMakerGOのPC版があればいいのに.....なんて

FileMakerで開発をいろいろと行っていていつも思うことがあります。

たぶん、こう思っている開発者の方は私だけではないでしょう。

「FileMaker Proから開発用の機能を削除したソフトを出してほしい」

ということです。

簡単に言うと、FileMaker GOのPCソフト版です。

FileMaker GOにはデータベースの定義をいじったりする開発向きの機能はありません。
クライアント専用ソフトです。

それがPCでもあればいいのにとよく思います。

iOSでFileMakerのデータベースが扱えるようになって非常に業務利用での幅が広がりました。
これをPCでも行えば、PCからの需要がさらに増えのではないかと。

私が最初にFileMakerを検討したときに、いろいろなことを考えました。
なにせ、小さい会社なので、可能な限りコストを抑えたい。

・FileMaker + PHP
・FileMaker + インスタントWeb公開(その当時)
・FileMaker + FileMakerPro

のどれにするかを考えました。

コスト的には上から下にかけて高くなっていきます。ただし、開発工数や技術力がかかるのは、上が最もかかり、下にかけて楽になります。

本来であれば、FileMakerの特徴や機能を最大限に生かすには、メンテナンスが楽なのは一番下のパターンでしょう。しかし、初期費用が高く稟議が下りるか不安。

それでも、JAVA+商用データベース(すべて外注)ということになったりするよりかはるかに安く上がるのですが、小さい会社の幹部の方はなかなかそういった意識が少ないので、説得するのに苦労します。

そこで、FileMaker LiteみたいなイメージでFileMaker GOのPCでも版が安く購入できるものがあれば、最初からFileMaker + FileMaker Lite(勝手に名づけてすいません....)を考えられるのに、なんて勝手に考えてしまいます。

ただし、Liteを発売した場合ProのユーザーがそのままLiteに乗り換えるだけで、終わってしまい、ユーザが増える見込みが見えない。と作る側は考えるかもしれません。
結果、売り上げが落ちるだけということもあるかもしれません。

では、ホストされたファイルしか開けないFileMaker、その名も「FileMaker Cloud」(また勝手に名づけてすいません)はどうでしょうか?

これをFileMaker GOのように、無償で提供し、接続ライセンスを必要とする。

ねえ、どうでしょうか?

2014年11月19日水曜日

FileMaker(ファイルメーカー)でレストランなどの注文システムを作ってみる Part3

の続きです。

レイアウト

とりあえず、作ってみたレイアウトを下記に表示してみます。
















商品が表示されている左部分と、注文の履歴を表示する右部分に分かれています。

※このレイアウトのテーブルは「order_master」というテーブルオカレンスです。
リレーショングラフは下記を参照ください。

商品が表示されている部分

左部分はタブコントロール+ポータルで構成されています。

A,Bという名前を付けていますが、カテゴリー別にタブで分けることを想定しています。

タブを切り替えると商品のリストが変わります。

タブ部分にはポータルが乗っていて、2つに分かれています。

上の図の「りんご」「ハンバーガー」が同じポータル、右側の「パン」と「ローストチキン」が同じポータルになります。
ひとつのポータルには2行を設定しています。

現在のところ、ポータルにはフィルターを設定していませんが、カテゴリーでタブを分ける場合は、フィルターを設定することになるでしょうか。

「ご注文履歴」

右側の部分もポータルになっていて、「order_detail」のテーブルのレコードを表示しています。

商品の欄にある「注文する」ボタンを押すと、スクリプトが動き、右側のポータルの最後の行(新規レコードを作成するため)に移動し、注文内容を書き込みます。


ざっと、作ってみましたが、この後のことは考えていません.....

注文システムというと、その後の厨房に注文が入ったことを知らせたり、そのオーダーがお客さんに出されたことを記録したり、POSと連携したり、またはPOSを作らなくてはなりません。

こんな感じでできるんだとわかったので、個人的には収穫でした。




2014年11月17日月曜日

FileMaker(ファイルメーカー)でレストランなどの注文システムを作ってみる Part2

テーブルなど

前回に引き続き、FileMakerで注文システムを作ってみたいと思います。

まず、ここでは、細かい処理についてはあまり触れません。

最低限必要なテーブルとしては、

・商品リスト
・注文リスト

でしょうか。あとは卓を管理するためのテーブルなども必要になってくるでしょう。

実際には、

・商品マスター
・注文マスター
・注文リスト
(・テーブルマスター)※ここでは触れませんが、実際には必要でしょうか。

・注文リストは、注文マスターとリレーションする詳細のリストです。注文マスター側では、詳細のリストの注文合計金額を計算したりします。

注文マスターは、1テーブルの1会計=1レコードとしていて、注文リストには実際の注文内容が書き込まれます。

会計が終わり、テーブルを片すのと一緒に、端末で、注文マスターに新規レコードを作成します。

テーブルマスターを()としましたが、なくても大丈夫でしょう。このテーブルがあると、現在のテーブルの埋まり状況や、お客さんが入店してからの時間などが把握できるようになります。

リレーションマップを下記にようにしてみました。

実際お客様が見る画面のレイアウトのテーブルの割り当ては「order_master(注文マスター)」になります。

このレイアウトに、商品のリストも表示していきますので、「item_master(商品リスト)」とデカルト積(X)でリレーションしています。

※デカルト積では、すべてのレコードが表示(相手の全レコードが関連)されるようになります。

では、次回はレイアウトについて考えてみたいと思います。

2014年11月13日木曜日

FileMaker(ファイルメーカー)でレストランなどの注文システムを作ってみる

FileMakerで作るセルフオーダー注文システム


最近、レストランや居酒屋などで客席にタッチパネル式の端末を設置し、そこから店員を呼ぶことなくオーダーできるシステムをよく見かけます。

中にはiPadが設置されているものも見かけます。

やはりiPadを使う理由は端末の低価格と汎用性、価格の割に端末のスペックがいいというところでしょうか。

業務用端末の場合、耐久性が高いという特徴がありますが、価格的には多少高くなるでしょうか。

また、iPadの場合、たとえ壊れて代替えがすぐにほしい場合でも、近くに家電量販店などがあればすぐに手に入れ、交換することができます。セットアップもそれほど難しくはないでしょう。

そんな理由からiPadを選ぶところも多いかと思います。

価格面などのメリット


そこで、iPad+FileMakerGOで、これを作ることはどうなのかということについて少し考えてみたいと思います。

まず、価格面。

こういった業務用のシステムは価格も機能もまちまちなので、比較しようがない部分もありますが、
例として15端末(テーブル)として考えてみます。

・iPad Air @42,800円→15台合計 642,000円
・FileMaker Server+15接続ライセンス 412,200円
・ソフト開発費用(外注なら必要) ?円
・無線アクセスポイント @30,000円~
・サーバ機(クライアントOS使用) 80,000円くらい?
※FileMaker Pro+PC1台が必要(商品リストを更新したり、POS(注文リストを見たり)として使ったり)

ソフト開発費用に関しては自分で作ればタダですし、手伝ってもらう場合、作ってもらう場合で金額も違ってくるでしょう。

専用端末の場合は200~400万は覚悟しないといけないでしょうか?

FileMakerGOの場合、約110万円+開発費用です。

価格面でいうと、かなり抑えられる印象です。

あと、月額の保守用がかかる可能性があります。


あとは使い勝手や印象といった部分になってくるでしょうか。

自分的には非常に興味があるので、ちょっと作っていきたいと思います。

長くなりそうなので、続きは、次回へ…

2014年11月11日火曜日

こうなったいいなFileMaker14 Part3

第三弾になりました!

現在のFileMaker13の次のバージョンFileMaker Pro14にこんな機能が付いたらいいなを妄想してみ
ます。

スクリプトで使用(定義)した変数の一覧

私が開発していて結構困るのが、定義した変数名がなんだったのかが忘れてしまったり、スペルミスをしてしまったりよくすることです。

メモして気をつければいいじゃん。ということなんですが、
まあ、妄想なのでその辺お許しください。

メモできるウィンドウか何かあり、そこからワンクリックで計算式に挿入できたら最高です!

または、変数を定義したときに自動的にファイル内に保存されることがあれば、さらに最高。


ソフト起動画面

FileMaker13からソフトを起動したときに、読み込み状況などを表示する?起動画面が出なくなりました。(Windowsだけ?)

私は慣れましたが、PCに慣れていない方が非常に起動できるのか一瞬不安になるそうです。実際、私のところにも問い合わせが…

配列複製(繰り返し複製)

Illustratorなどのデザインソフトにはよくある機能です。

FileMakerでも結構、同じフィールドなどを繰り返しコピーすることがあって、
さらにそれをきれいに並べたりということを、個別に行っているので、
この機能があればすごい楽になります。

連続で複製できる機能はありますが、最初からダイアログで間隔や回数を指定できると、楽になったります。

おそらく今まで1時間かかっていたようなことが、10分程度で済むようになるかと思います。


もしFileMaker社の方が見られていたら、ちょっとだけ検討案に加えてはもらえないでしょうか?


2014年11月9日日曜日

iPadやiPhoneでホーム画面から直接ホストされてるデータベースにアクセス(FileMakerGO) Part2 ※iPhone構成ユーティリティを使ってのやり方

以前に触れました、iPadやiPhoneのホーム画面上から直接ホストされているデータベースにアクセスするアイコンの作り方についてです。


iPhone構成ユーティリティについてはこちらからダウンロードしてください。

iPhone構成ユーティリティを起動し、「新規」をクリックします。
iPhone構成ユーティリティ 新規







下の図のような表示が現れますので、特に赤枠部分を入力します。

・プロファイルの表示名
・識別子(ユニークな、世界中他のプロファイルと重複しない名前ということですが、接続するデータベースの名前や会社の名前などを加えておけば問題ないでしょう)
・プロファイルの組織名(会社名などを入力)
・説明(これがなんなのか後でわかるように入力しておきます)

※後の項目は特に変更しなくても、大丈夫です。

Webクリップを作成iPhone構成ユーティリティ


























左のメニューから「Webクリップ」をクリックし、右の部分が変化しますので、「構成」をクリックします。
Webクリップを作成iPhone構成ユーティリティ


















下の図のような画面になるので、以下の部分を入力します。

・ラベル(アイコンの名前で、アイコンの下に表示されます)

・URL(ホストとデータベースの名前を入力します)
fmp://(ホストやサーバのIPアドレスやドメイン名)/(データベース名)

※データベース名が日本語の場合、URLエンコードが必要です。
URLエンコードはこちらでできます。

Webクリップ
























上部メニューの「書き出し」をクリックします。

次に「エクスポート」をクリックします。
ファイルを適当な場所(デスクトップ等)に保存します。

エクスポートされたファイルをメールなどでiPadやiPhoneへ送ります。

iPadやiPhoneで受け取り、ファイルをタップすると下の図のようにプロファイルをインストールする画面になるので「インストール」をタップします。


iPhoneプロファイルのインストール
















さらにダイアログが出るので「インストール」をタップします。
これで、完了です。

ホーム画面へ戻るとアイコンが作成され、これをタップすると
FileMakerGOが起動し、データベースへ接続し、アカウント制御のあるファイルであれば、
アカウント名とパスワードを入力する画面が

2014年11月8日土曜日

FileMakerを始める人がまず何をすればいいのか? Part3

今回は、前回の「FileMaker(ファイルメーカー)を始める人がまず何をすればいいのかPart2」の続きです。

FileMakerと情報処理(システム開発)の知識


さて前回出てきましたITパスポートですが、これを取得できるレベルであれば全体的なソリューション開発の雰囲気が分かってきます。

大規模な、使用するユーザが数十人規模になってくると、システム開発のプロセスにある程度準じながら進める必要も出てきます。そのノウハウの基礎も学ぶことができます。

ITパスポートはFileMakerに直接関係ないけれど、知っておくべきITと情報処理の基礎というべきでしょうか。

また、FileMakerは一人で開発することが多いかと思いますが、将来自分が管理職になり、なかなかFileMakerをいじれない場合や、新人が入社し一緒に開発するときなどの時に、二人で開発ということもあるでしょう。

さらに、大規模であれば計画を事前に立てて、いつごろから運用するというようなスケジューリングも必要になってきます。

その基礎となるのが情報処理の知識です。

FileMakerは開発スピードが速いので、慣れてくると会社のシステムのリプレースや紙ベースでの業務を移行するといったことをどんどん進めていくかもしれません。

また、会社からもそれを求められるようになるかもしれません。

そうなったときに、知識がないとほんとうに苦労します。
私は苦労しました。

次は同じ轍を踏まないぞと勉強をすることになりました。

基本情報技術者試験

それが基本情報技術者試験です。同じくIPAが主催する国家試験でITパスポートの上のレベルです。これは、FileMakerの専属の開発であれば、試験まで受ける必要はないかもしれません。私は、合格する目標がないと勉強に身が入らないタイプなので、取りましたが。

関係ない部分も多くあります。

関係ない部分(ジャンル)を挙げみましょう。

(午前試験)
・基礎理論(基数変換、浮動小数点など)
・アルゴリズムとプログラミングの一部

(午後試験)
・セキュリティとアルゴリズム以外のすべて


逆に必要な部分を挙げてみます。
(午前試験)
・アルゴリズム
・配列(FileMaker+PHPをお考えの場合)
・ハードウェア(用語の意味くらいで)
・ソフトウェア(用語の意味くらいで)
・ディレクトリとパス
・システムの構成(用語の意味くらいで)
・マネジメント系(流れをつかむくらいでいい)
・ストラテジ系
・セキュリティ
・データベース(ここは重要。特にFileMaker上でSQLを使うようになってきたので)
・ネットワーク系(FileMaker Serverを扱う場合は必須)

もっと細かく見ていけば、必要のない部分もふるい落とせますが、ざっとこんな感じです。
特に、セキュリティ、ストラテジ系、データベース、ネットワーク系は勉強した方がいいかもしれません。

FileMaker Serverを扱うと、ネットワークであったり、サーバを購入するならそれぞれのパーツの役割をある程度つかんでおかないと難しい部分も出てきたりします。

また、独学で基本情報やITパスポートを勉強しなくても、開発業者の方に教わりながら進めてもいいでしょう。

もし機会があれば、もっと細分化してこれから始める方がFileMakerとは別に学んだ方がいい部分についてお伝えできればと思います。

2014年11月7日金曜日

FileMakerを始める人がまず何をすればいいのか? Part2

今回は、前回の「FileMaker(ファイルメーカー)を始める人がまず何をすればいいのか」の続きです。

情報処理の基礎

FileMaker Proは誰にでもすぐに始められることが売りなんだから必要ないだろう。
そんな風に思われる方もいるでしょう。

確かに小規模で、FileMaker Serverも使わず、自分しか使わないものを作るのであれば必要ないでしょう。

これが、少人数であっても複数で使うようなものの場合、基礎がなく作っていくと、思ったパフォーマンスが発揮できないときにFileMakerのせいにしてしまします。

情報処理の基礎があれば、こういうことをするとなんで遅くなるのかが、なんとなくわかるようになってきます。

私は情報処理を勉強する前に作ったソリューションを後から見て、げんなりすることがあります。
テーブルの作り、フィールドの設定などいろいろなところで「足りなかったな」と後悔します。

そういったものは、使用する私以外の方にとってもあまり便利なものではないことが分かってきます。

では、情報処理の基礎ってなんでしょうか?

簡単に言うと、まずITパスポートレベルの知識はあった方がいいでしょう。

ITパスポートって?

IPA(情報処理推進機構)という独立行政法人が運営している国家試験です。合格すると、経済産業大臣から証書がもらえます。

ITパスポートという名前がついているので、ITの世界に踏み入るための券といったような意味になるでしょうか。

企業によっては、この試験に合格することを必須としているところもある基礎的な試験です。

合格率は50%程度なので、難しいものではありません。

ただ、こういった試験や資格を取ることに対して否定的な方もいます。私も否定的な方の考え方は理解できますし、そう思うときもあります。また、知識を持っていることを公的に証明できるという推進派の考えも理解できます。

私の場合は、自分でお金を払って試験を受けるという「崖」を作らないと真剣に勉強しない性格なので、最終的に試験を受けるようにはしています。自分はそんな「崖」を作らなくても大丈夫という方は、試験を受けなくても、勉強するだけでいいと思います。

また、ITパスポートはITの知識だけではなく、社会人として必要な経営的な知識や考えについても出題されますので、全体的に勉強して損はありません。


さらに次へ続きます。

2014年11月6日木曜日

FileMakerを始める人がまず何をすればいいのか?

FileMaker(ファイルメーカー)は非常に便利なツールで、
最大の特徴は、開発の専門的な知識がなくてもソリューションを作成できることです。

※ソリューション=さまざまな物事、ビジネス、サービスにおける問題、課題を解決するためのコンピュータシステムおよびサービスの総称(Wikipediaより引用)。

私はAccessでの経験が多少あり、特に何かを勉強してからFileMakerを使い始めたわけではありません。

もともとPCの操作には慣れていて、ExcelやAccessといったソフトをある程度使っている方にとって、FileMakerのソフトの使い方自体は難しいものではありません。

また、あまりAccessやExcelの習熟度が高くない人でも、出版されている本などを見れば使い方を把握することはできます。

私がいろいろな仕事上でいろいろなソリューションを開発していくうえで、もっとも不足していると感じた要素は、情報処理の基礎でした。

FileMakerはパフォーマンスに問題があるような印象をもたれる方もいると聞きますが、
それも、情報処理の基礎やFileMakerのソフトの使い方ではなく、FileMakerの仕様を理解しないといけません。

FileMaker以外に世の中にはデータベースがいくつもあります。
MySQL、SQL Server、Oracle DBなど。

これらの開発をされる方はプロの方で、専門的な知識を身につけられています。


どんなソフトにもいい使い方、好ましくない使い方というものが存在します。
FileMakerもしかりです。

手軽で、誰にでもというのは、入り口を広くしているからであって、今日すぐにプロと同じパフォーマンスを発揮できるものが作れるというものでは決してありません。

入り口が広いので、誰もが入ろうとするが、しっかり学んでいくことは重要です。

しかし、FileMakerのいいところは、プログラミングやシステム開発の知識のない人でも入っていけるという点です。入り口に入ったら、ソフトの使い方だけではなく、ノウハウや仕様、情報処理の知識を学んでいきましょう。

また、FileMakerには認定デペロッパ制度もあります。近くの認定デベロッパに支援を頼んでみるという方法もあります。

ちょっと長くなりそうなので、続きは次回へ。

2014年11月5日水曜日

iPadやiPhoneでホーム画面から直接ホストされてるデータベースにアクセス(FileMakerGO)

今日は、iPadやiPhoneでホーム画面のアイコンからFileMaker Serverなどにホストされているデータベースにアクセスする方法です。

これはWebクリップといって、FileMakerだけではなく、通常のホームページなどにホーム画面のアイコンから直接アクセスできる機能です。

ホームページの場合は、SafariからWebクリップをさせたいホームページにアクセスし、「ホーム画面に追加」を使い、行います。

FileMakerの場合は、「iPhone構成ユーティリティ」を使います。

iPhone構成ユーティリティはAppleのサイトからダウンロードすることができます。

Webクリップの項目にホストされているデータベースのパスを入力し、
構成プロファイルを出力、メールなどでiPadやiPhoneに送り、この構成プロファイルをインストールします。

すると、ホーム画面上に直接アクセスできるアイコンが作られます。

詳しい方法はまた紹介できればと思いますが、
例えば、192.168.0.222 というアドレスのFileMakerに note というデータベースがホストされているとします。

fmp://192.168.0.222/note

というアドレスを登録するとアクセスできます。
このアドレスをsafariのアドレスバーに入れて、実行してもできます。

このクリップをタップすると、FileMakerGOが起動し、指定されたファイルにアクセスします。
FileMakerGOのショートカットのような機能だと思ってもらえればいいです。

これで、FileMakerGOを起動→ファイルにアクセスから、ワンタップ省略することができますので、手軽になります。また、ひとつのFileMakerソリューションがアプリのようにも見ることができます。

また、パスワード付きのファイルもパスワードとアカウント名を登録しておくことにより、入力せずにデータベースを開くこともできます。

この場合は、iPadやiPhone自体に必ずパスコードや、なくした場合に内容を消去できるように設定をしておく必要があるでしょう。

この辺についても、また詳しくご紹介できればと思います。

2014年11月4日火曜日

分離モデルってどうなの?

今回はFileMaker(ファイルメーカー)の話です。

分離モデルという名称を誰かが名づけたFileMakerソリューションの作成方法があります。

ファイルを二つに分け、一方にレイアウトだけの要素を持たせデータを格納させず、もう一方はデータを格納するというものです。

私もFileMaker11時代に、一日に4,000件弱、年間130万件のレコードが増えるテーブルを持つシステムを作ることがあり、このシステムにはMAX30程度のアクセスがあるものでした。

このシステムはもともとこれくらいの規模になることは想定していましたが、私も初めての規模でしたので、データベースが壊れた場合、レコード件数が増え重くなってしまった場合、システムを改良するのにいい方はないかなど考えた結果、ファイルを二つに分けてみることにしました。


・メリット
データ破損時に修復が楽
ソリューションを変更する際に、テスト環境にあるファイルをコピペで済む場合がある

・デメリット
アクセス権の設定が面倒
ファイルの管理が面倒
両方のファイルにリレーションなどを設定しなくてはいけない。
1つのスクリプトで済むことが、2つになることがある。
2つのファイルを行き来しながら設定を変えたりしなければならない

思いつくメリットでデメリットを挙げてみましたが、
私の中では、「好みの問題」だなとこのシステムを運用して思ってしまいました。

例えば、システムの何かを変更するときに一番失敗するのが、私の場合アクセス権の設定ミスだからです。
大体、テーブルを追加したり、フィールドを追加したりといった変更を加えた場合、二つのファイルのアクセス権をそれも複数のアクセス権セットを変更するといった作業は、私にとってカオスな作業です。

よく変更後に、「アクセス権がありませんって表示されるんだけど」と言われます。

とにかく設定・管理が面倒なので最近は私は取り組んでいません。

また、FileMaker12からプログレッシブバックアップも登場し、データベースの損傷に対する対応策は充実し始めています。

バックアップを適切に管理し、
ゴールデンマスター(不具合のない空のデータベース)をしっかり管理していれば、
データが破損した場合にも迅速に対応できるのではないかと思います。

FileMakerのファイル構造がデータと、その他の部分で分離されていれば問題ないんですが。

FileMaker Proのメニューに「ファイルを別名で保存」というコマンドがあり、データのないコピーというのが選択できます。

結構大きなデータベースも一瞬で、この作業が完了するところを見ると、内部的には分離しているような感じなので、あとはFileMaker社の方針だけでしょうか?

あとは、ジャーナルを生成する機能でもあればかなり楽になります。

ちょっと勝手に書いてみましたが、分離モデルはメリット、デメリットをうまく理解し、規模やシステムの性質などで選択するのがいいのではないでしょうか。

2014年11月3日月曜日

Linuxという選択肢

今年4月のWindowsXPのサポート終了に伴う大きな動きがありました。

多くの企業では昨年から今年にかけてパソコンを新しいOSが搭載されたものに買い替えたところも多くあるのではないかと思います。

企業ユーザはインターフェイスの使い勝手に問題のあるWindows8ではなく7を選択した、
というところも多いでしょう。

また、このタイミングでWindowsをやめて、Linuxにという選択をした企業も少なからずあるということを耳にしました。

実際私も、Linuxを導入しようか迷っていた時期もありました。

しかし、準備期間が足りずにギブアップしてしまいました。

PCに慣れた人だけならともかく、そうでない人も多く、サポートする体制が整わないと、
判断し断念しました。

まず、Linuxといっても最近ではさまざまなディストリビューションが開発されています。

※ディズトリビューションはLinuxを使いやすいように、GUIなどを追加し、一般の人でも簡単にインストールできるようにしたものです。

有名なところでは、CentOS、Ubuntuが一般的でしょうか。

私は両方使ったことがありますが、どちらも見た目はWindowsと変わらない部分も多く、社内でのサポート体制際しっかりできれば、会社で一般ユーザ用のOSとして採用できるような感じは受け取れました。

メリット
・OSは無償
・Officeソフトもついてくる

デメリット
・一般的に開発者の方が使うことが多く、一般まで浸透していないので、情報がWindowsに比べると少ない
・今まで使っていソフトは使えないことが多い。

よって使える場面は制限されるかもしれません。
私的にはこういった職場であれば、導入できる可能性があるのではないかと思います。

・PCではOfficeやメール、ブラウザしか使わない
・使用する社内システムなどがブラウザからのアクセスに対応

こういったところでは、Linuxを使える可能性があるかもしれません。
もし、移行できるのであれば、コスト的にかなり削減をすることができます。

Windows7も5年後には買い替えを検討しなくてはいけないので、
それまでに再度考えてみたいと思います。